この文章を読んでいる方の中には、
しっかりとギャラをもらって
プロとしてコンスタントに
演奏活動している方もいれば、
ギターを始めたばかりの方、
ギターを聴くのは好きだけど、
自分では演奏しない、という方、
別の楽器や歌を中心にやっている方、
完全なアマチュアとして
週末はなじみの店で
ちょいちょい演奏している方、
いろいろいらっしゃると思います。
でも、何らかの本番中の
「あっ、しまった!」
をこれまでに全く経験したことのない方は、
きっと一度も人前に立ったことのない方だけだと思います。
誰もが大なり小なり経験する
「あっ、しまった!」
あなたは、どう対処していますか?
■ 帰らぬ人
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主人からソボクなギモン。
「どうしてプロ(ミュージシャン)は間違えないの?」
プロだから100%、一切間違えない、
というのではなく、仮に多少間違えたとしても、
【間違えを他人に悟らせない】ワザに長けてくる、
のではないかと思います。
少なくとも、ステージ上では。
少なくとも、お客さんの前では。
間違えた時、どんな風にやりすごすかも、
上達の過程をたどります。
何事もなかったように楽しませてくれる、
その姿勢、その態度がいわば、
「ステージマナー」。
わたしは、音楽に限らず、
プロフェッショナル、
という言葉が好きです。
すみずみまで意図が行き届いている感じが、たまらなく好き。
たとえアマチュアであっても
こうした「プロ意識」を持つことで、
演奏のレベルはもちろんのこと、
弾くこと自体の楽しみも
何倍にも増すと思うのです。
だから、腕前がどうあれ萎縮したりしないで
堂々とプレイできるように、できるように、と
もっていきたいんです。
失敗してどうしようもなくなって
最悪、止まっても(!)、
そこで言い訳したりしないで
しれ~っ、とすぐに仕切り直して
再びグルーヴの中へ戻っていけば、いいんです。
失敗して「やべっ!」と
舌を出してみたり、
(周りが何ていうかな~)
と様子をうかがったりして、
自分のミスをまるで
「お手玉のように(!)」
いじくりまわしてしまうことって、
結構あったりします。
でもそれだと、結局、
いつまでもそこから注意が離れず、
自分の殻に閉じこもってしまう。
でも、心そこにあらずになっては
それ以上、何も生まれません。
だから、
自分の演奏がどうだったか、を気にするあまり、
演奏直後に自信なさそうに縮こまったり、
むやみに感想をききまわっては
無責任な他人の反応に
一喜一憂したりすると、どうでしょう。
失敗したことを態度で示したり、
照れ隠しで口にすることで、
かえって喜びも成長の機会も奪われます。
だから、その場ではしれっ~、っと
何事もなかったように流すことかな、と
最近思っています。
もちろんうまくいかなかったところは
ちゃんと見直す必要はあって、
どうしたらよくなるか課題をみつけて
直していくのは大事ですよね。
でも、そういう次に活かすための
「ふりかえり」っていうのは
冷静になって「別枠で」やるのが
いいんじゃないかと思うのです。
自分のダメさ加減に追い打ちをかけるように
自分で自分を責めては落ち込んだり
「撃沈」して黙りこくって「帰らぬ人」へ…
(もう二度と人前でなぞ弾くまい、と
固く心に誓ってしまう人のことw)
わたしがそうでした。
でも、もっと自分のブザマさに
愛しさ感じていいんじゃない?
無論、演奏した時、最も注意をおくべきは、
自分がミスしたかどうか、とかよりも、
目の前で聴いている人が楽しんでるかどうか!
そこにこそ、
もっともっと意識を注ぎたいから!
Love,
満ちる
追伸:
毎日、自分に言い聞かせるような気持ちで
こうして言葉をつづっています。
ライブ演奏が終る度に
何らかの課題はみつかるもの。
恥ずかしながら、全く一つもミスなく
終えたステージの方が少ないくらいです。
以前はそれをくよくよしてばかりいましたが、
今はまるで違います。
「本当に感動した」、とか、
「すっごく楽しかった、また来ますね!」とか
お客さんからのありがたすぎる感想や
歓びに満ちた表情を目の当たりにして、
自分の存在意義を実感するのです!
どんな影響をもたらし得るか。
曇った顔が晴れ、
しかめっつらが笑顔になれば、
それがわたしにとっての「成功(成幸)」です!
あなたにとって、
弾き手として、また聴き手として
音楽ライブに求めているのはどんなことですか?
ぜひまた話の続きをきかせてください!
笑 満ちる(えみ・みちる)
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