どんなにごまかそうとしても

ギターインスピレーションジャーナルvol.027
【どんなにごまかそうとしても】

アレン・ハインズ(Allen Hinds)のインタビューの続きです。

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“What is your approach to teaching at M.I.? ”
(MIで教える時はどんな風に教えていますか?)

MI=エム・アイ、Musicians Instituteの略、わたしの母校です^^
http://www.mi.edu/
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アレンはこんな風に答えています(字幕+満ちる訳^^):

MIには1985年からいるけれど、
スタイルの変化に気づかされる。

僕が学生の頃はみな、ジャズとビバップ中心だった。

みんなものものすごく難しいコード進行の上で
いかに演奏するか、にチャレンジしていた。

「ジャイアント・ステップス
Giant Steps※ が弾けたらな~、」なんて感じで。

※ジョン・コルトレーン John Coltraneの名曲。
目まぐるしくコードが変わるので演奏するのが難しいとされている。

でも、それが出来る学生でも、
Cマイナー一発、とか何かシンプルなものが
逆に弾けなかったりしたものだ。

ここ数年でギターも進化して、
学校ではジャズ系やフュージョン系は少なくなって
もっとクリエイティブで、
またグラスルーツに戻ってブルージーなものになってきている。
(この「グラスルーツ」は、恐らく大衆的、または基本的であるという意味だろう)

僕はどんな学生も迎えいれている。
先生によっては学生をレベルで選んでいるようだけど、
何人もが短期間に急成長するのをみているから
どんな学生にもプレイさせているよ。

問題がまだまだたくさんあろうとも、
何か良い点をみつけるようにする。

ミュージシャンっていうのは一般的に繊細で、
自分に自信の無い傾向があってね、

誰もが自分の演奏がどうか、不安に思っている。

だからまず何より学生たちに教えたいのは、
否定的(ネガティブ)にならない事だ。Not to be negative.

学習中で同世代の他の学生と
自分を比べたりすると、よくあるのが、

例えばひとりの「Hot Guy(出来るヤツ)」が
他から抜きん出ていたりすると、
そいつと比べて自分はまだまだだ、
なんて思ってしまう。

クラスに演奏しに来ても、
こんな風に弾いて(自信なさそうに)
「Ah, ah…(ダメだ、ダメだ)」と
頭を振りながらプレイする。

ものすごくネガティブに、ね。

だから僕の(教える時の)アプローチは
そんな時は音楽を止めて、

「みんな、止めよう、」と言う。

キミがまさに今やっているのは、
悪い病気みたいなものだ。

それを何度も何度もくりかえし、
ネガティブになって、何時間もやっても変わらない。

耳で聴く分にはさほど悪くなくても、
その姿をみるとがっかりだ。
自分で自分を信じられないでいるようなその姿を。

まずは、最初にそれを変えること。
それが第一歩だ。

身体でそんな(自信のないような)表現をしないこと。
それならすぐに止められるはずだ。

そしてそれをポジティブなフィーリングに
徐々に変えていって欲しい。

それが一日、一週間、一ヶ月、一年と……、
キミも時が経つのが本当にあっという間だって
知っているだろう?

その一年を、ネガティブなまま過ごして欲しくない。

それじゃあ精神的にまいってしまうからね。

どんなにごまかそうとしても、
(自信のなさが)現れてしまう。

だから逆にはじめはシンプルに、
ポジティブでいられるようにしている。

だって、誰にだって何かしらいいところが必ずあるんだよ。

レベルが違ってもさ。

だから、優れたところに集中して
ポジティブに励ますようにしているんだよ。

そしてギターに興味を持ち続け、
一番よい道のりで学び続けてほしいから。

まるでこれは、ある意味、自分自身でプレイする
精神的なゲームのようなものだともいえるんだ。

To be continued…

▼アレンのDVDは、ここで買えます:
http://www.prosoundcommunications.com/mainpages/allen_dvd/index.html

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笑 満ちる(えみ・みちる)

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